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Five Ropes
子どもたちの成長をみる上で、
これにつかまっていれば、
絶対安全という五本の綱。
あめつちのいえが、
子どもたちに提供できる
五本の綱です。
教護院教育家石原登による
子どもの5つの見どころを、
あめつちのいえでの教育実践と
織り交ぜてご紹介します。

1. 三つの人間関係
第一の綱は人間関係が正しく満足されているかということです。人間関係は大きく分けると「誰かに頼る」「お互いに頼りあう」「誰かに頼られる」の関係です。健全な心情を育てるための第一要件として、この三つの関係が共に満たされる事が大切です。あめつちのいえでは様々な年齢の子どもたちが共に遊び、共に生活を送ります。つかまって頼る上の関係、自分と同じような頼り合う仲間の中の関係、頼られ可愛がることのできる下の関係。縦割り生活の特徴を活かして三段の人間関係を満たす環境を提供していきます。
2. 自分の世界
第二の綱は自分自身の世界を持つことができているかということです。先ほどの三つの人間関係が満たされていると同時に、反対のようですが、独りになること、自分の世界が確立されていくことの必要があります。あめつちのいえでは自由でおおらかな雰囲気の中、一人ひとりの独創に満ちた自発的な行動を尊重していきますが、そのことはすなわち、子ども自身の独自の世界を尊重していくということです。自分自身の好きな活動をめいっぱい楽しむ事を通して、自分自身の世界を確立していくことをサポートしていきます。

3. 生活のリズム
第三の綱はリズムです。リズムがあるとは生活のなかで適度な精神の緊張と弛緩の交代があるということです。週に4日間、規則的にあめつちのいえに通ってもらうこと自体がすでに一つのリズムの確立です。あめつちのいえでの活動時間には、個人での活動と友達とのグループ活動とが常に織り成され一つのリズムが作られますが、自発的な心を最も大切にされる環境においては、そうしたリズムも主体的に選択し、安心できる環境の中、一人ひとりに合った適度な緊張と弛緩のリズムを体験していく事ができます。
4. 見えない栄養
第四の綱は目に見えない栄養がとれているかどうかということです。同じ食べ物を食べても愛情の衣がついているといないでは大変な違いがあるように、目に見えない栄養、つまり情緒の栄養が十分に吸収されている事が大切です。情緒の栄養は受け取ることも大切ですが、不安や心配、怒りなどの心のむだ遣いによる栄養の浪費も避ける必要があります。あめつちのいえでは、子どもたちのあるがままの存在を受けとめ肯定し心を通い合わせること、心からくつろげる環境、食育を通した家族のような雰囲気を大切にしていきますが、そうした環境の中に、見えない心の栄養が自然と蓄えられていきます。
5. ほんものの自信
第五の綱は自信です。アドラー心理学でも明示されているように、子どもの自信を育てていくためには、子どもが勇気づけられていく事が必要です。子どもはどのようにして勇気づけられていくのでしょうか?周囲の人間から、実際に敬意を持って接せられ、その子どもの良い面や能力、本質的な素晴らしさが認められている環境の中で、また何気ない行動やその子どもが今ここに存在していることそれ自体に感謝や幸福感を伝えられたときに、自信が育っていきます。これが、ありのままの自分を深いレベルから肯定していける時に生まれる、ほんものの自信です。
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